「新約 とある魔術の禁書目録 20」(鎌池和馬/KADOKAWA・メディアワークス)より
『先入観とはまさしく思考の毒物だ。』(p84)
★解説:
意識的に、創造的に、ゼロベースで思考する。
人間の体にとって、実はこれが最高の重労働。
ずっと考え続けるのは身が保ちませんから、
ヒトには、「自動的に考え(反応す)る」
という機能が備わっています。
こんな状況なら、こう対処する。
これまでがこうだから、これからもこうする。
経験と実績、要は過去からの流れに基づいた、
いわゆるトレンド思考が、ラクで省エネです。
多くの日常的場面では、これで事足ります。
問題なのは、未来への重要な舵取りの際。
未来なんて誰にもわからないのに、
過去と同じかなんて言わずもがななのに、
私たちはつい、トレンド思考をしがち。
過去だけを基準に、未来を考えがちなのです。
でも、それのどこが危ういのでしょう?
ゼロベース思考の人Aと、トレンド思考の人Bが、
意見を異にして対立したとき。
AはBのトレンド思考への固執に気づきますが、
BはAがゼロベース思考をしていることに、
実はなかなか気付きづらいものです。
それは、両者の思考の稼働状態の差でもあり。
何より「毒」とは、人の心身の活動を、
著しく鈍らせる作用のものだからでしょう。
★今日の「ちょい足し」サプリ:
先入観も固定観念も実質的には同じもの。
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★今日の一冊:
よい本をありがとうございます。
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