「影響力の武器 なぜ、人は動かされるのか」(ロバート・B・チャルディーニ/誠信書房)より
『一貫性を保ってさえいれば、考え続ける辛さから逃れられるのです。』(p102)
★解説:
頭脳労働は、人体にとって、
肉体労働の5倍過酷であると言われます。
個人的な実感では、それ以上に感じます。
さて。私たちは「一貫性」と聞くと、
「初志貫徹」「意志を貫き通す」
「一本筋が通った」などと、
概ね好意的に捉えがちです。
解りやすく物理的に、トンネルに例えましょう。
A地点とB地点を繋げる為、掘り進めるとします。
途中で強靭な岩盤に突き当たっても、
とにかく前へ前へ、掘り進めるのです。
硬い岩盤を破るのに集中するあまり、
B地点への方向が逸れたのに気づかなかったり。
あるいは、実はその岩盤が周辺の地質を支える、
要と呼べるものだったり――
「AB地点をつなぐ」という本来の目的を忘れ、
「ただ前に掘り進む」ことに執着したなら。
つまり、幹根でなく枝葉末節に囚われ、
「最善を創造する思考」を放棄したなら。
一貫性は、好ましいどころか、
惰性や退屈や、災厄さえ招きかねないのです。
★今日の「ちょい足し」サプリ:
好まないから、好む人がいろいろゲットする。
↓今日のフレーズが気に入ったら、ぜひクリックをお願いします。

■■人気ブログランキングへ■■
★今日の一冊:
よい本をありがとうございます。
スポンサードリンク