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人生のサプリメント【紅玉版】 ─ 蔵書より、今日のワンフレーズ
   
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2016年01月05日

訓えが尊いほど、信じるには良識がいる



蒼穹の昴(上)」(浅田次郎/講談社)より


『その訓(おし)えは尊い。

 しかし尊ければ尊いほど、

 信ずる者には同じだけの

 良識がなければならぬ。』(p138)




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 古来、大規模な戦争や虐殺が起きる理由に、

 (組織的な意味での)宗教が絡んだ例は、

 枚挙に暇がないように思います。



 「異教徒だから根絶やしにしてもよい」

 良識あるあなたなら、

 これが極論かつ暴論と認識できるでしょう。

 

 とはいえ、ここから先が肝要。

 

 自分の考え・自分の信念・自分の常識etc.

 私たちは誰しも――多かれ少なかれ、

 「自分“こそ”が正しい」と思い込んでしまいがち。

 そして、正しさの外側にあるものを、

 「修正すべき過誤」として、攻撃しがちになります。



 その時、「外側」すなわち他人や異文化には、

 それぞれにそれぞれの「正しさ」を抱えている、

 という単純な事実を忘れてしまうのです。

『そちたち伝道者は決して気付いてはおるまいが...そちたちの背後に控えおる者どもが、布教の名を借りて、あるいは聖戦の名のもとに必ずやこの国を侵すであろう。...そちたちは朕のなしたる迫害と弾圧を呪っておるであろう。しかし考えても見よ。耶蘇の訓えは貧しき民草のものである。尊い訓えを戦の口実にして民草の血を流すことこそ、迫害にまさる神への冒涜であろう。』(p138)


 ただ、絶対的な正しさがあるとすれば、

 それは私やあなたや皆が幸せであること、でしょうか。



 無用な戦火に巻き込むのは言うまでもないこととして。

 たとえば、他人や世間が思い通りにならないからと、

 イライラを撒き散らし、不機嫌顔ばかりを向ける――

 そういった、ともすれば些細な行いもまた、

 「自分だけの正しさのもとに幸せを奪う」という意味では、

 根本的に同じ根っこにあると言えます。



 その状態で、どんなに「尊い訓え」を用いたところで、

 どれほどの価値があるかは、想像にお任せします。






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蒼穹の昴(上)

浅田次郎 講談社 1996-04-17
by ヨメレバ
posted by せらつか at 06:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 今日のフレーズ