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人生のサプリメント【紅玉版】 ─ 蔵書より、今日のワンフレーズ
   
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2015年12月22日

才芸ある者を長にすえれば国をくつがえす



人間というもの」(司馬遼太郎/PHP研究所)より


『西郷が庄内藩士に語った言葉に、

才芸のある人間を

 長官にすえたりすれば

 かならず国家をくつがえす」

 というのがある。』(p191)




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 才芸を辞書で引くと、

 「才知と技芸」「芸に関する才能」

 などと出てきます。



 つまり、今日のフレーズが指す「才芸ある人」とは、

 身につけた学識や技術的な一芸でもって

 存在感を高め、保ってきた人、と言えるでしょうか。



 もちろん「芸は身を助く」ともいいます。

 ただし、社会的な意味で「身の助け」になるには、

 その芸を必要として、引き立ててくれる人が不可欠です。



 長官となると、すでに引き立てる人がほぼいない状態。

 そこへきて「オレは才覚でこの地位に登ったぞ」などと、

 思い始めてしまったらもう転落の始まり――

 なんて笑い話は古今東西枚挙に暇がありませんよね。

『西郷には才芸がない。
 それだけに、才芸とは何かということを考えることが深くなったようである。
 ――ビスマルクが尊いのはかれが何の技能もないところにある
 というのは素朴すぎるビスマルク論であるにせよ、西郷の場合は年少のころからかかえてきたよほど深い場所の傷口から出ている言葉にちがいない。』(p191-192)
『右の言葉は、西郷がわかいころ、水戸の藤田東湖からきいた、という。西郷が記憶している東湖のことばは、
 ――小人ほど才芸があって便利なものである。これは用いなければならない。しかしながら長官に据え、重職を授けるとかならず邦家を覆す。であるから決して上に立ててはいけないものである。
 ということである。西郷は、この藤田東湖のことばも好きだったであろう。』(p192)


 一方で実は、

 「長官に据えてよい」一芸があるのも事実。



 それは、

 ・人の意見に耳を傾ける才芸。

 ・人の長所を見極めて用いる才覚。

 ・人をほめ、信じて見守る才能。

 ――などといった類のもの。



 いかにもな英才俊傑とは逆の、

 ある意味、愚鈍にも見える才かもしれません。



 しかし実際として、

 人が集まり、人が喜んで力を貸す人には、

 このいずれかは必ず備わっているのも、

 事実ではないでしょうか。






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人間というもの PHP文庫

司馬遼太郎 PHP研究所 2004-04-01
by ヨメレバ


posted by せらつか at 06:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 今日のフレーズ